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夏休み小学生ボランティア体験「蔵の図書館」
7月28日(日)の夏ボラは蔵の図書館です。台風襲来で直前まで強い雨が降りましたが、集合時間にはどうにか傘を使わずに全員が図書館にやってくることができました。
蔵の図書館は平成29年4月に開館。築130年の蔵を利用し、本を介したさまざまな出会いで地域がつながってほしい、そして自然豊かな里山を守っていきたいと活動する団体です。趣のある館内はもとより、蔵の畑、おはなし会やワークショップなど髙山館長はじめスタッフの多彩な人脈を生かしたイベント等々で注目を集めています。今年度より夏ボラにも協力いただけることになりました。
参加した小学生は5名の女子。そして「ずっと来てみたかったけれどチャンスがなくて」「親子とも本が大好きだから」などの理由でお父さんやお母さん、そして小さな兄弟も参加してくれました。
最初のお仕事は、館内と来館者が使う隣接の「一村のアトリエ」内のトイレ掃除。お客様をお迎えする心構えを学びます。雑巾をしっかりと絞り板張りの床を拭き清めました。
そのあと駐車場から図書館への道案内のためのかざぐるまを立てていきます。雨で地面はぬかるみ、大きな水たまりもありますが、子どもたちはそろりそろりと歩を進めていました。まだまだ緊張の面持ちでしたが、途中ひとりが小さいクワガタを見つけてから、子どもたちの顔が一気に緩みます。
開館準備が終わると、二つのグループに分かれ受付準備と本の貸し出しカードを入れる袋を作ります。スタッフの説明を聞きながら熱心に手を動かし、空気はとても穏やかです。封筒を二つに切り、本の背表紙に糊付けし、最後に「藏」の印を押してカード入れを作る作業、「私、こんなお仕事が好き」とかわいい声が聞かれます。一方、先ほどまでの悪天候のせいか来館者はわずかでしたが、受付係の子どもたちは笑顔いっぱいで丁寧に接客し「ありがとう」と言われて嬉しそうです。
作業をしながら、館長から2000冊にも及ぶこれらの蔵書が、市民にとって「いらなくなったから寄贈した本」ではなく、「大切な本」「思い入れのある本」であること、なのでそれぞれの本の表紙の裏には寄贈者からのメッセージが張り付けてあることを聞き、子どもたちは手元の本をじっと見つめます。本と心を通い合わせるように。休憩時間を利用した「気になる本を読んでみようか」という呼びかけにはみんな迷わずお目当ての本に駆け寄って、周りの大人も笑いました。
その後敷地内のツリーハウスが天候の回復を受けて開放されると聞き、出かけました。初めての体験という子どもたちが大半でしたが、みんなどんどんはしごを登っていきます。お父さん・お母さんも登って一緒に風景を楽しみます。
帰館後は、スタッフでもあり読書アドバイザーとして各地で絵本の読み聞かせを行っている安井さんに「みらいのえんそく」ほか3冊の絵本のミニお話し会を開いてもらいました。情感を込めかつテンポの良い安井さんの読み聞かせに、子どもたちだけでなく、周りの大人も引き込まれていきました。
「本にオーナーからのメッセージなどが貼ってあるところがおもしろかった」「図書館の中を掃除することもボランティアなんだ思いました」保護者からも「現代では体験できない昔ながらの雰囲気や自然の中での遊びも体験できてよかったです。並んでいる本もとてもきれいで感心しました」などのアンケートが寄せられました。
今までとはひと味違ったボランティア体験でしたが、子ども達はたくさんのことを考え、学んでくれたようです。
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