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第20回自治会情報交換会

 平成23年3月9日に、~悩める自治会のための情報交換会~「自治会の活性化が地域づくりのカギ」と題して開催された自治会情報交換会。その時の議題が「(1)役員の選出と退会防止策(2)一人暮らしの高齢者増加に対する取り組み(3)その他 意見交換会と今後の進め方」 でした。その後、年1、2回のペースで開催してきた自治会情報交換会が、回を重ねて、令和1年10月5日の開催で第20回の開催となりました。この間、多くの自治会の自治会長、役員の方の参加を得て、自治会運営上の困り事や地域の課題について、情報や意見の交換を行ってきました。他の自治会の取り組みや運営方法を共有することにより、少なからず自治会運営や地域の課題解決に繋がったものと思っています。

 今回の第20回は、増加する地域に居住する外国人(特徴的なのはアフガニスタン人の増加)との共生が地域の新たな課題となってきていることから、愛国学園大学 人間文化学部 准教授 田島和歌子さんをお招きして、アフガニスタンにルーツを持つ方々のことをお話ししていただく機会を持ちました。

場 所 総合福祉支援センター 会議室 (参加者22名 内スタッフ4名)

内 容 

 講演 「地域の生活者としての外国人~アフガニスタン人の場合」

   愛国学園大学 人間文化学部 准教授 田島和歌子さん

 近年、四街道市内に居住する外国人が増加しているが、特徴的なのはアフガニスタン人が中国や韓国からの居住者よりも多く、四街道市で562人、佐倉市で465人と両市を合わせると全国に居住するアフガニスタン人の1/3に達している。

1.なぜこの地域なのか? ・四街道市は自動車解体業の集積地→中古車部品貿易事業に従事→ヤード ・成田空港、高速道路、港湾(千葉港、東京港、横浜港)に近接し、土地が比較的安価で取得しやすいことや他の外国人企業家も多く、エスニックビジネスの適地となっている。

2.日本での生活 ・ほとんどのアフガニスタン人は正規のビザを取得して来日している。頻繁に、カブール、ドバイなどと行き来をし、ビジネスが軌道に乗れば、家族、親族、友人等を呼び寄せ、小さなコミュニティを形成して暮らしている(レストランやモスクも増えてきている)・日本とは、習慣・文化の違いが大きく、男女の空間分離、家父長制、強固な家族・親族の結びつきが特徴。女性は男性に保護されるものという宗教上の観点から女性単独の外出ができないことや、日本語教室等においても教師が男性なら参加しない事など、日本語の取得も儘ならない状況。

3.アフガニスタン人の性格 ・素朴さと真面目にこつこつ努力するタイプ、親切。

4.課題 ・日本語の習得、日本の生活習慣の理解、日本の法規制(ルール)への理解が必要。・居住2,3世の将来→進学、就職

  ※彼らと共生していくためには、お互いの習慣・文化を理解し、時間をかけて相互理解が得られるような取り組みが必要。

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まとめ

今回の情報交換会では、愛国学園大学の田島和歌子さんに「地域の生活者としての外国人~アフガニスタン人の場合」と題したお話を伺いました。地域(自治会)に外国人(特にアフガニスタン人)居住者が急増していることを地域(自治会)がどのように捉えているかが、この情報交換会では浮き彫りになったように思われます。アフガニスタンの方々とのコミュニケーションやアフガニスタンの子どもたちの教育と将来を心配する意見が多数ありました。また、高齢化に伴う役員の後継者や活動の担い手がいないこと、自治会への理解が無いことへの課題提起は従来と同様でした。解決策として、責任・役割の分散による会長・役員の負担を軽減していくことの意見も出ました。また、台風15号に伴う事後の処置において、市の対応への不満も多く、日頃の市との連携の必要性を認識した意見もありました。四街道市みんなで地域づくりセンターは、自治会と市内外の市民団体や諸団体とを繋ぐ取り組みや、自治会の事業支援にも取り組んでいきたいと思っています。ぜひ、ご相談ください。
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