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公開講座「ローカルSDGsセミナー」

「持続可能な社会」、「サスティナブル」など様々な場で聞くことが多くなってきました。
具体的にどのようなことなのか、国際目標を地域で実践するにはどうしたらいいのか、講座には23名が参加しました。
　　　　　　　　　　　　　　　　
SDGsとは「SUSTAINABLE　DEVELOPMENT　GOALS」＝持続可能な社会をつくるための開発目標です
2001年に策定されたミレニアム開発目標（MDGs）の後継として，2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。

分野は環境だけでなく、経済、社会、人権、福祉、貧困、エネルギーなど他分野に及びます。

講師は千葉大学特任教授田島翔太さんです。SDGsの構造からお話いただきました。

ポイントとして
・先進国と途上国が取り組む国際的な目標は17ある。
・その目標を達成するための具体的なゴールターゲットが169あり、具体的な数字の指標が230ある。
・2030年を期限としていること。

実施のための特徴は５つ
①先進国を含め，全ての国が行動すること。
②人間の安全保障の理念を反映し，「誰一人取り残さない」こと。
③ 全てのステークホルダー（政府，企業，NGO，有識者等）が役割をもつこと。
④社会・経済・環境は不可分であり，統合的に取り組むこと。
⑤モニタリング指標を定め，定期的にフォローアップすること。　
　目標を達成するための具体的なゴールターゲットが169ある

17の国際目標

1990年以来極度の貧困は大幅に緩和されているものの、飢餓は紛争や気候変関連の災害により再び増えているようです。全世界で栄養不良状態にある人々の人数は8億1,500万人（2016年度）。これは、発展途上国への支援だけでは解決できず、世界的な紛争を減らすことや、気候変動を食い止めることなどは先進国が実施することでもあります。

教育問題についても、全世界の初等教育参加率は2010年63%から2016年70％に改善されていますが、南アフリカ、西アジアでは50％を切っている国もまだあるなど、17のゴールを目指すための世界の現状も数字で示されました。

17の目標にはターゲット（対象）と達成のための指標があります。　http://www.env.go.jp/policy/sdgs/index.htm l

ワーク
一通り説明を聞いたあと、市民活動でSDGｓを取り入れるために、自分事として考えてみました。（バックキャスティングの考え方で）

①めざしている思いや理想
②今行っている行動、SDGsでとらえた今行っている活動
③現実に起こっている課題
考える時に参考になるのは、169のターゲットと230の指標です。

例えば若者の支援をしている活動をしている団体としたら
目標は⑧働きがいも経済成長も
ターゲットは8.6「就労・就学・職業訓練を行っていない若者の割合を減らす」
2020年までに、終了・就学及び職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。
など。
環境省で発行している「169のターゲット」を参照にして考えていきます。

SDGsを学び、世界の課題を自分たちの地域に置き換えることで、多様は社会の理解、課題の多面的なとらえ方が得られる。
活動を客観的に説明することもできました。

グループで話し合った後、全体共有しました。

参加者の感想
SDGsについてイメージが持てた。基礎が理解できた。
SDGsの指標と考え方が身についた。
県内の事例についても知ることができた。
ＳＤＧｓについて、ほとんど理解していなかったが、今回のセミナーに参加して身近なところから取り組んでみたいと思いました。
少し時間が足りなかった、等でした。
SDGs入門としては概ね理解していただけたかと思います。

SDGsを意識して、ローカルを考える。市民活動も地域づくりのこの視点を大事にしていきたいと思います。
みんなで地域づくりセンターでは、SDGsに関する書籍などもありますで、ぜひご覧ください。

2019年6月19日｜ 14.その他講座｜コメント(0) ｜トラックバック(0)

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