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パソコン講座で広げ・広がる災害への備え

さちが丘1丁目(約300世帯、680人居住)は 駅や公共施設からも近く宅地としての開発が早かったために、現在では高齢化率の高い地域です。一方で世代交代も進み、最近では区画を分割・分譲して若い世代も増えはじめています。 住民の皆さんは自分たちのまちを愛情を込めて「さちいち」と呼びます。

今回は、さちが丘 1 丁目自治会館で活動するサークルの一つ、「パソコン講座」の素敵な活動を拝見しました。

 

講座のメンバーは70代から 80 代、パソコンを使って掲示板に貼るかわら版を制作する一方で、町内の防犯・防災活動にも積極的に関わっています。
2012 年、メンバーのアイデアで避難用オリジナルヘルメットを 105 個、2018 年には非常時に必要な防災グッズ入りのトートバッグを作成・販売しました。寄付金付き防災ヘルメットは必要に応じて購入者の名前や班名などをパソコンで作成し、印字して商品に貼り付けました。そしてその利益を自治会に寄付し、お祭りなどまちのイベントの運営に使ってもらうという仕組みを作り上げたのです。
「防犯のスローガンを記した黄色のペナントも、多くのお宅が協力し、快く玄関先に飾ってもらいました。さちいちみんなの安全は、さちいちみんなで守る。そんな意識を高く持っています」と話すのは高梨孝子さん。
トートバッグ.jpg

今日の授業では、この講座で購入した「防災かるた」を7名で元気いっぱい楽しみました。札が読まれるのを姿勢を正して待つ皆さんの姿がなんとも愛らしいこと。
みんなでかるた.jpgkaruta.jpg
その後読み札をヒントに、各自が防災に対する思いや工夫をお披露目。
「揺れたら、外に飛び出す前にブレーカーをオフにすることを忘れないようにしなきゃ」「ホームセンターで自動的にブレーカーが落ちる仕組みの便利グッズを見つけたわ」
「何を備蓄している?」
「時には夕飯をオールレトルトにしラクしてローリングストックを進めましょう(笑)」「家にさらしが5反あるけど、緊急時は何かにつかえないかしら」
   札を取る手は休み休みになりますが、話はどんどん盛り上がります。

 

すべての札が読み終えられたころ、メンバーからこんな意見が飛び出しました。
「せっかくだからさちいちでもオリジナルの防災かるたを作らない」?!
「四街道やさちが丘の地名をいっぱいういれると楽しいよね」
「さっそく夏休みに小学生に呼びかけましょう」
みなさんの決断はなんと早いこと...

 

メンバーの会話をあたたかく見守る主宰者の永吉洋子さんは、防災士でもあり、四街道市国際交流協会でも活躍中。みんなで災害支援ネットワークのメンバーでもあります。
今日は最近100円ショップでそろえた防災バッグを披露しました。
「ミニトイレ、ブランケット、ホイッスル付きのライト、水で膨らむタオルに羊羹(笑)など全部で13種、15センチほどのポーチに全部入ります。もちろんすべて100円ショップにあるもの。これをバッグに忍ばせておけば、どこに行くときも心強いですよ」
メンバーからたちまち感嘆の声が上がります。

永吉さん.jpg
避難袋.jpg「独居のお宅も増えている今、互いのことを知り、支えあえるまちになれるといいなと思います。趣味の活動の中でもみんながふだんから防災の意識を持つことで、結果、減災にもつながのではないでしょうか。小さな輪ですが、パワフルな会員の皆さんと力を合わせて少しずつ広げていければうれしいです」と永吉さん。

 

私たちの防災への意識は自治会や避難所運営委員会などの「組織」の活動だけで高まるものではありません。ひとりひとりが生活の延長上にあるこんな小さな集まりの中で繰り返し学び合うことで、地域に着実に広がっていくのではないでしょうか。

「 さ ち い ち オ リ ジ ナ ル 防 災 か る た 」 が で き 上 が る の が 楽 し み で す 。

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